小説用倉庫。
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どこかの森ではなく、今度はロスウェルに直接行く。
街中では目立つので、人気の少ない裏路地に出た。
上を仰げば城が見える。
荘厳といっていいものかどうかの判別がいまいちつかなかったが、綺麗だと、思う。
青い空に映える、その白さを。
それなりに月日は感じられるけれども。
城に向かって歩いていくと、騒がしい集団と出くわした。
その中に見た覚えのある人影を見つける。
声をかけようとして、そういえばしゃべらないんだっけと思い直す。
見つかっても面倒だと、目を合わせないように通り過ぎようとする。
けれど。
不意に日が翳った。
見上げると、傍らに馬に乗ったその人がいた。
ルーク。
フォリィアの弟だ。
「こんなところで会うとは、偶然だなっ!」
「……」
やはり何も話さないでいると、ルークは少し眉間にしわを寄せた。
「何だよ、俺には何も話せないって言うのかよ」
エディウスはやはり答えず、ただ彼を見上げている。
じっと。
深く青い瞳に見つめられルークがたじろぐ。
その様子にエディウスは思わず笑みをもらすと、その場から歩きさった。
顔を赤くしたルークは馬上から陶然とエディウスを見送った。
歩き始めてしばらく。
ルークのことなど綺麗さっぱり忘れていたエディウスは、城の入り口で金色の光を見つけた。
それは髪の色が金色だからとかではなく。
身体からにじみ出るような。
神々しい、気配。
魔法を解かれた影響なのか、少し成長している。
それに伴った影響力。
思わず目を見開いていた。
綺麗な現界の王。
黄金の。
彼はこちらに気づくと、表情を変えずに走りよった。
街中では目立つので、人気の少ない裏路地に出た。
上を仰げば城が見える。
荘厳といっていいものかどうかの判別がいまいちつかなかったが、綺麗だと、思う。
青い空に映える、その白さを。
それなりに月日は感じられるけれども。
城に向かって歩いていくと、騒がしい集団と出くわした。
その中に見た覚えのある人影を見つける。
声をかけようとして、そういえばしゃべらないんだっけと思い直す。
見つかっても面倒だと、目を合わせないように通り過ぎようとする。
けれど。
不意に日が翳った。
見上げると、傍らに馬に乗ったその人がいた。
ルーク。
フォリィアの弟だ。
「こんなところで会うとは、偶然だなっ!」
「……」
やはり何も話さないでいると、ルークは少し眉間にしわを寄せた。
「何だよ、俺には何も話せないって言うのかよ」
エディウスはやはり答えず、ただ彼を見上げている。
じっと。
深く青い瞳に見つめられルークがたじろぐ。
その様子にエディウスは思わず笑みをもらすと、その場から歩きさった。
顔を赤くしたルークは馬上から陶然とエディウスを見送った。
歩き始めてしばらく。
ルークのことなど綺麗さっぱり忘れていたエディウスは、城の入り口で金色の光を見つけた。
それは髪の色が金色だからとかではなく。
身体からにじみ出るような。
神々しい、気配。
魔法を解かれた影響なのか、少し成長している。
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思わず目を見開いていた。
綺麗な現界の王。
黄金の。
彼はこちらに気づくと、表情を変えずに走りよった。
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