小説用倉庫。
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食べ終わり、片付けてもらった後に、フォリィアはエディウスに問いただした。
「で、その魔法まがいのものは解けるのか?」
「……解くの?」
「当たり前だ。このままの姿では継承権の剥奪ということになりかねん」
憤慨した様子で言ってくる彼を見て、エディウスは視線を落とした。
「……でも一気に解くと、それは目立つよね……」
「ではどうすればいい」
「……とりあえず、全部解いてみる……?」
少し考えた後、フォリィアはうなずいた。
それを見て、エディウスがソファから立ちあがる。
「……そこに、立って」
言われたままフォリィアが立つと、エディウスは彼の前に立った。
長い、詠唱を唱える。
ゆっくりと、それはフォリィアの身体に染み込む。
淡い光がエディウスを包み、思わず見とれてしまう。
長いような短いような時間が流れて、不意にエディウスの声が止まった。
がくりと、フォリィアはその場に膝を突く。
詠唱の終わりが唐突すぎたことに疑問を感じ、フォリィアはエディウスを見上げた。
彼は蒼白な顔をしていた。
病的なまでの白さで、虚空を凝視している。
「エディウス……?」
声をかけると一瞬視線が揺れて、彼は屑折れた。
「おい!」
驚いて、何とか抱き留める。
「で、その魔法まがいのものは解けるのか?」
「……解くの?」
「当たり前だ。このままの姿では継承権の剥奪ということになりかねん」
憤慨した様子で言ってくる彼を見て、エディウスは視線を落とした。
「……でも一気に解くと、それは目立つよね……」
「ではどうすればいい」
「……とりあえず、全部解いてみる……?」
少し考えた後、フォリィアはうなずいた。
それを見て、エディウスがソファから立ちあがる。
「……そこに、立って」
言われたままフォリィアが立つと、エディウスは彼の前に立った。
長い、詠唱を唱える。
ゆっくりと、それはフォリィアの身体に染み込む。
淡い光がエディウスを包み、思わず見とれてしまう。
長いような短いような時間が流れて、不意にエディウスの声が止まった。
がくりと、フォリィアはその場に膝を突く。
詠唱の終わりが唐突すぎたことに疑問を感じ、フォリィアはエディウスを見上げた。
彼は蒼白な顔をしていた。
病的なまでの白さで、虚空を凝視している。
「エディウス……?」
声をかけると一瞬視線が揺れて、彼は屑折れた。
「おい!」
驚いて、何とか抱き留める。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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