小説用倉庫。			
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						「何だと? どういうことだ、それは」
いきなりの内容に、フォリィアの顔色が変わる。
エディウスはディリクの顔を見たまま動かない。
性格には、その瞳を。
「受けた依頼は最後までやることにしている。……可能な限りは」
眉一筋も動かさずにディリクは答えた。
そのときサファが動いた。
「フォリィア様、エディウス様も。立ったままではなんでしょう。こちらへ」
サファに案内されて、皆がソファに座る。
一度彼女は席を外し、戻った時にはいい匂いのするカップを持っていた。
それを皆の前に置き、一息ついた所で空間が歪んだ。
「……ルシェイド……」
エディウスが呟いた一瞬後にルシェイドが姿を現す。
「……なんで君には分かるのかな」
何とも言えぬ表情をしてルシェイドは首をかしげるが、エディウスはさして動かない。
彼は溜息を吐くと皆に向き直った。
「やぁ、フォリィア。ディリクに聞いたかい?」
「ほんの少しな」
「……ルシェイド。連絡をしておいたのではなかったのか」
「え、伝わってない?」
驚いた表情をしたルシェイドはサファに視線を移す。
彼女が答えを知っているかのように。
「敢えて、伏せさせていただきました。……今は大事な時ゆえ、いたずらに乱されるわけにはまいりません」
淡々と答える彼女に、片眉をあげて問いをなげる。
「それは知ってるけどさ。このままだとちょっと取り返しのつかないことになりそうなんだ。……どうする気?」
					
																								いきなりの内容に、フォリィアの顔色が変わる。
エディウスはディリクの顔を見たまま動かない。
性格には、その瞳を。
「受けた依頼は最後までやることにしている。……可能な限りは」
眉一筋も動かさずにディリクは答えた。
そのときサファが動いた。
「フォリィア様、エディウス様も。立ったままではなんでしょう。こちらへ」
サファに案内されて、皆がソファに座る。
一度彼女は席を外し、戻った時にはいい匂いのするカップを持っていた。
それを皆の前に置き、一息ついた所で空間が歪んだ。
「……ルシェイド……」
エディウスが呟いた一瞬後にルシェイドが姿を現す。
「……なんで君には分かるのかな」
何とも言えぬ表情をしてルシェイドは首をかしげるが、エディウスはさして動かない。
彼は溜息を吐くと皆に向き直った。
「やぁ、フォリィア。ディリクに聞いたかい?」
「ほんの少しな」
「……ルシェイド。連絡をしておいたのではなかったのか」
「え、伝わってない?」
驚いた表情をしたルシェイドはサファに視線を移す。
彼女が答えを知っているかのように。
「敢えて、伏せさせていただきました。……今は大事な時ゆえ、いたずらに乱されるわけにはまいりません」
淡々と答える彼女に、片眉をあげて問いをなげる。
「それは知ってるけどさ。このままだとちょっと取り返しのつかないことになりそうなんだ。……どうする気?」
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