小説用倉庫。
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抱き留めた時のその軽さに驚き、自分の腕が長くなっていることに更に驚く。
「何だ……?」
とりあえず寝室にエディウスを運ぼうと立ちあがる。
その視線にも差があった。
いつもより高い。
寝室の入口の近くにある姿見をみる。
そこに映っていたのはいつもの子供の姿ではなかった。
実感が湧かなかったので、エディウスをベッドに横たえ、その近くに腰を下ろす。
蒼白なエディウスの顔を見て、フォリィアは溜息を吐いた。
これが、成長した、身体か。
何とも信じられず、手を開いたり握ったりしてみた。
拭えない違和感。
苦しそうなエディウスの声に我に返る。
「大丈夫か」
起き上がろうとして、また倒れこむ。
「……ぁ……ッ……!」
ゆっくりと呼吸をくりかえすが、顔を伏せたままだ。
「おい……」
エディウスは苦しげに眉をひそめてフォリィアを見る。
「……魔、法の、……駄目だ……ぼくじゃ、その魔法は……完全に、解けない……」
切れ切れに何とか言う。
フォリィアはどうしていいかわからずに差し出そうとした手を戻した。
「……ごめん、時間を、くれないかな……解ける人を、……連れてくるから……」
「……それはいいが、この姿はもう小さくならないのか?」
突然大きくなっていれば、まわりの人間に何をいわれるか。
「……右手を……」
言われるままに右手を差し出す。
エディウスは低く一言、呟いた。
とたんに戻ってくるいつも通りの感覚。
視線も低くなったのを感じた。
「……それじゃあ、また、来るから……」
言い終えると同時にその姿は霞のように消えた。
何か言おうと口を開きかけ、もうその気配も完全になくなったのを悟る。
眉をひそめて溜息を吐き、彼は髪をかきあげた。
「何だ……?」
とりあえず寝室にエディウスを運ぼうと立ちあがる。
その視線にも差があった。
いつもより高い。
寝室の入口の近くにある姿見をみる。
そこに映っていたのはいつもの子供の姿ではなかった。
実感が湧かなかったので、エディウスをベッドに横たえ、その近くに腰を下ろす。
蒼白なエディウスの顔を見て、フォリィアは溜息を吐いた。
これが、成長した、身体か。
何とも信じられず、手を開いたり握ったりしてみた。
拭えない違和感。
苦しそうなエディウスの声に我に返る。
「大丈夫か」
起き上がろうとして、また倒れこむ。
「……ぁ……ッ……!」
ゆっくりと呼吸をくりかえすが、顔を伏せたままだ。
「おい……」
エディウスは苦しげに眉をひそめてフォリィアを見る。
「……魔、法の、……駄目だ……ぼくじゃ、その魔法は……完全に、解けない……」
切れ切れに何とか言う。
フォリィアはどうしていいかわからずに差し出そうとした手を戻した。
「……ごめん、時間を、くれないかな……解ける人を、……連れてくるから……」
「……それはいいが、この姿はもう小さくならないのか?」
突然大きくなっていれば、まわりの人間に何をいわれるか。
「……右手を……」
言われるままに右手を差し出す。
エディウスは低く一言、呟いた。
とたんに戻ってくるいつも通りの感覚。
視線も低くなったのを感じた。
「……それじゃあ、また、来るから……」
言い終えると同時にその姿は霞のように消えた。
何か言おうと口を開きかけ、もうその気配も完全になくなったのを悟る。
眉をひそめて溜息を吐き、彼は髪をかきあげた。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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