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2012/02/05 (Sun)
 突然のことに驚いていた彼らは、フォリィアに視線を合わせると素早く部屋に入ってきた。
「……知りあい……?」
「……覆面をつけて部屋に乱入してくるような知りあいは思い当たらないな」
「どっちにしてもろくな知りあいじゃないだろ」
 肩を竦めてルシェイドが言う。

 そうしているうちに、男たちは刀を出した。
「あんたの命、貰い受ける」
 地を這うような低い声で呟き、彼らは一斉に飛び掛かってきた。

「ディリク!」
 ルシェイドの声と同時に、ディリクが動いた。
 近くにいたひとりの懐に入りこむと、どこに持っていたのか、棍を操り、その男を殴り飛ばす。
 ふたりめの頭を殴り倒してからもうひとりを見ると、フォリィアの足元にうずくまっていた。
 手には剣の鞘。

 傍らに膝を突くと、覆面を剥ぎ取る。
 それを見て顔をしかめたフォリィアに近づき、ディリクが問う。
「何だ、こいつらは」
「……見たことがある。……ルークと一緒にいた奴等だ」
 苦々しく言われた言葉に、サファが顔を上げる。
「では、ルーク様が刺客を差し向けたと?」
「いや、私が戴冠しては困るやつらだろうな。……ルークは多分違う」
 皆が顔を合わせてため息をつく。
「けど、戴冠式ってもうすぐでしょ? なんか準備とかしないの?」
 無邪気に問うルシェイドに、フォリィアが顔をしかめる。
 言葉を返さない彼に代わって、サファが口を開く。
「誰が戴冠するかによって準備も変わるので、準備のしようが今のところありません」
「……でも、それじゃ、大変なんじゃ……ないの……?」
「父上は考えてるようで他のことは考えていないからな。何であんなやつが王位についているのかが私には不思議でならない」

「フォリィア様。他の方々の前ですよ」
 吐き捨てるように言ったフォリィアをたしなめる。
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