小説用倉庫。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
石が割れる。
それがどういう意味を持つのか。
この時点ですべてわかっている人物はほとんどいなかった。
カタン、と音がして、薄暗い建物の影からひとつの人影が現われた。
ウェーブの髪を背に流し、ふらりと歩いている。
そこは中央の大地。
国主アンスリウムが治める国、メディウム・トゥッリスの塔の中。
幾枚もの薄布が天井から垂れ下がる場所を、彼女は迷うことなく歩く。
国主の付き人である彼女にとって、この塔の中は庭のようなものだ。
ほんのかすかな衣擦れの音しかしない空間の中で、つと、彼女は足を止めた。
目の前には大きな扉。
身長の4倍はあろうかというそれは、彼女が軽く触れるだけで開いた。
「……アザミか」
奥から聞こえる深い声に、彼女、アザミは部屋の中に入った。
背後で扉が閉まる。
「思うように運びませんわ。……アンスリウム様」
「良いよ。期待はしていなかった」
アンスリウムは大して面白くもなさそうに笑った。
暗く、低い、笑い声。
「どのみち、落ちるのは時間の問題だ……」
その時突然地震があった。
家具が倒れ、お茶の入ったカップが床に落ちる。
サキはレイラを庇い机の下に隠れ、その地震をやり過ごした。
時間的には10分もなかっただろう。けれどその地震のせいで、かなりの被害が出たことはたしかだった。
そのことを思い、ため息をついて机から出る。
「怪我は、ないか?」
「大丈夫です……。大きかったですね」
「ああ、何か、いやな予感がする」
それがどういう意味を持つのか。
この時点ですべてわかっている人物はほとんどいなかった。
カタン、と音がして、薄暗い建物の影からひとつの人影が現われた。
ウェーブの髪を背に流し、ふらりと歩いている。
そこは中央の大地。
国主アンスリウムが治める国、メディウム・トゥッリスの塔の中。
幾枚もの薄布が天井から垂れ下がる場所を、彼女は迷うことなく歩く。
国主の付き人である彼女にとって、この塔の中は庭のようなものだ。
ほんのかすかな衣擦れの音しかしない空間の中で、つと、彼女は足を止めた。
目の前には大きな扉。
身長の4倍はあろうかというそれは、彼女が軽く触れるだけで開いた。
「……アザミか」
奥から聞こえる深い声に、彼女、アザミは部屋の中に入った。
背後で扉が閉まる。
「思うように運びませんわ。……アンスリウム様」
「良いよ。期待はしていなかった」
アンスリウムは大して面白くもなさそうに笑った。
暗く、低い、笑い声。
「どのみち、落ちるのは時間の問題だ……」
その時突然地震があった。
家具が倒れ、お茶の入ったカップが床に落ちる。
サキはレイラを庇い机の下に隠れ、その地震をやり過ごした。
時間的には10分もなかっただろう。けれどその地震のせいで、かなりの被害が出たことはたしかだった。
そのことを思い、ため息をついて机から出る。
「怪我は、ないか?」
「大丈夫です……。大きかったですね」
「ああ、何か、いやな予感がする」
地震よりも少し前、炎の国メリーディエース。
国主ユゥアは、付き人アールドルと共に街に下りていた。
「相変わらずにぎやかだね!」
「まあ、国主があんただからね」
「言うじゃないか」
「言わないとわかんないでしょうが」
言い争いのような感じで、けれど親しみのこもった口調で話すふたりに、街の皆が挨拶をしていく。
「やぁ。あとで、持っていくかい?」
店においてある果物を手に、初老の人が話し掛ける。
気のいい果物屋だ。
「ああ、じゃあ帰りに寄らせてもらうよ!」
元気に答えて、ユゥアは片手を挙げる。
「安請け負いしないでよ……それで荷物重くなったらどうすんの」
「あたしは自分に正直に生きてんだ!」
「や、それはわかってるんだけど」
「じゃあ諦めなって」
明るく笑ったユゥアに、アールドルは疲れたように笑った。
柱が崩れた。
何の前触れもなかった。
逃げる暇さえも。
地面が揺れた。
体が一瞬浮くほどに強く。
その後すぐに地面が裂けた。
崩れる大地。人や建物はまるでゴミか何かのように簡単に落ちていった。
人々の悲鳴は長く、けれどそれ以上に建物や大地の裂ける音でかき消されていった。
崩壊はそんなに長い時間、かからなかった。
ほとんど時間をかけずに、すべては青く光る海に飲み込まれた。
長く存在していた拮抗が、崩れ始めていた。
この時点から、南の大地は永遠に消えうせた。
国主ユゥアは、付き人アールドルと共に街に下りていた。
「相変わらずにぎやかだね!」
「まあ、国主があんただからね」
「言うじゃないか」
「言わないとわかんないでしょうが」
言い争いのような感じで、けれど親しみのこもった口調で話すふたりに、街の皆が挨拶をしていく。
「やぁ。あとで、持っていくかい?」
店においてある果物を手に、初老の人が話し掛ける。
気のいい果物屋だ。
「ああ、じゃあ帰りに寄らせてもらうよ!」
元気に答えて、ユゥアは片手を挙げる。
「安請け負いしないでよ……それで荷物重くなったらどうすんの」
「あたしは自分に正直に生きてんだ!」
「や、それはわかってるんだけど」
「じゃあ諦めなって」
明るく笑ったユゥアに、アールドルは疲れたように笑った。
柱が崩れた。
何の前触れもなかった。
逃げる暇さえも。
地面が揺れた。
体が一瞬浮くほどに強く。
その後すぐに地面が裂けた。
崩れる大地。人や建物はまるでゴミか何かのように簡単に落ちていった。
人々の悲鳴は長く、けれどそれ以上に建物や大地の裂ける音でかき消されていった。
崩壊はそんなに長い時間、かからなかった。
ほとんど時間をかけずに、すべては青く光る海に飲み込まれた。
長く存在していた拮抗が、崩れ始めていた。
この時点から、南の大地は永遠に消えうせた。
「赤い石が落ちた」
「予定通り、ですか?」
「いや……。どうかな……」
「誰ぞ、おらんのか」
聞こえてきた高い声に、サキは顔を上げた。
「私が行ってきます」
駆け足でレイラが部屋から出て行く。
それを見送ってから、倒れた家具をもとにもどすため床に落ちた本の束を拾い始める。
棚を見て、ひとりでは到底無理そうなことに気づく。
どうしようと考えていると、戸口から声が聞こえた。
「うわ、何だこれ」
「……ラクス?」
サキは部屋に入ってきた人物を不思議そうに見つめ返す。
落ちた本を踏まないように注意深くサキの傍まで来ると、片眉をあげて問い掛ける。
「酷いありさまじゃねぇか。強盗でも入ったのか?」
「入ってないよ……地震があっただけだから」
「さっきのやつか? そんなに酷かったかな」
首を傾げながら、ラクスは床に落ちている本を拾う。
「ところで、どうかしたのか?」
「俺は何があんのか知らねぇ。詳しくはあいつに聞いてくれ」
「あいつ?」
問い返したときにちょうどレイラが戻ってきた。
傍らにひとりの少女を連れている。
水の国主だ。
身長はレイラの胸のあたりまでしかない。
手を引かれなければ歩けない。
盲目の国主、ヒウリ。
彼女はこちらに顔を向けると、皮肉げに口元を歪める。
「何じゃ、せっかく会ったのに、挨拶もなしかぇ?」
「いや、……久しぶりだったから」
「挨拶なんかどうだっていいじゃねぇか。用件あんだろ?」
「ほんに口が悪いの。ここはセプテントゥリオーではない。少しは慎んだらどうじゃ」
「どうでもいいって言ってんじゃねぇか……」
「ほほ。それで、用件というのはの、メリーディエースのことなんじゃが……」
ぼやくラクスを無視して、ヒウリはサキに向き直る。
「どうか、したのか?」
「ふむ……? おんしは知らんかったのかぇ? 彼の国は落ちた」
一瞬、時間が止まったように感じた。
「予定通り、ですか?」
「いや……。どうかな……」
「誰ぞ、おらんのか」
聞こえてきた高い声に、サキは顔を上げた。
「私が行ってきます」
駆け足でレイラが部屋から出て行く。
それを見送ってから、倒れた家具をもとにもどすため床に落ちた本の束を拾い始める。
棚を見て、ひとりでは到底無理そうなことに気づく。
どうしようと考えていると、戸口から声が聞こえた。
「うわ、何だこれ」
「……ラクス?」
サキは部屋に入ってきた人物を不思議そうに見つめ返す。
落ちた本を踏まないように注意深くサキの傍まで来ると、片眉をあげて問い掛ける。
「酷いありさまじゃねぇか。強盗でも入ったのか?」
「入ってないよ……地震があっただけだから」
「さっきのやつか? そんなに酷かったかな」
首を傾げながら、ラクスは床に落ちている本を拾う。
「ところで、どうかしたのか?」
「俺は何があんのか知らねぇ。詳しくはあいつに聞いてくれ」
「あいつ?」
問い返したときにちょうどレイラが戻ってきた。
傍らにひとりの少女を連れている。
水の国主だ。
身長はレイラの胸のあたりまでしかない。
手を引かれなければ歩けない。
盲目の国主、ヒウリ。
彼女はこちらに顔を向けると、皮肉げに口元を歪める。
「何じゃ、せっかく会ったのに、挨拶もなしかぇ?」
「いや、……久しぶりだったから」
「挨拶なんかどうだっていいじゃねぇか。用件あんだろ?」
「ほんに口が悪いの。ここはセプテントゥリオーではない。少しは慎んだらどうじゃ」
「どうでもいいって言ってんじゃねぇか……」
「ほほ。それで、用件というのはの、メリーディエースのことなんじゃが……」
ぼやくラクスを無視して、ヒウリはサキに向き直る。
「どうか、したのか?」
「ふむ……? おんしは知らんかったのかぇ? 彼の国は落ちた」
一瞬、時間が止まったように感じた。
ぐらりと、足元が揺れたように感じた。
「サキ様!」
レイラがすばやく支える。
震える唇で、サキが問う。
「それは、どういう……」
「そのままじゃ。そうじゃの。さっきの地震……。崩れたのは、あれの所為じゃな」
「そんな……!」
「意外じゃったかの?」
見えぬ目を正確にサキに向け、ヒウリが言う。
「意外だろうよ。いきなりそんなこと言われちゃあな」
「ふむ。では何と言えばよかった?」
「だからもう少しソフトに……」
「それはどういうと、聞いておるのじゃ」
口ごもってしまったラクスにため息をつく。
その目が閉じられたままなのに、こちらを強く射抜く視線を感じる。
居心地の悪さを感じつつも、告げられたことのほうが衝撃が大きい。
「サキ。どう感じようと、これは事実じゃ。起こってしもうたことはどうしようもない」
「……ユゥアは……」
「アールドルたち民と共に落ちたようじゃな」
「そんな……ことが……」
信じられなかった。
ミカゲにも、言われたばかりだったけれど。
占者の予言。
赤い石が、割れると。
それが、こんな意味を持つなんて。
「信じようと信じまいと、すでにそれは起こっておる。しっかりせい」
『この世界は滅びる』
「この世界が、滅びるのか……?」
「何じゃと?」
ふと思い出した言葉を、口の端に乗せる。
「世界が、滅びると、言われたんだ」
少年の。
言葉が頭を回る。
「おんしは何のことを言うておるのじゃ?」
ヒウリが怪訝そうに眉をひそめる。
じっと彼女を見たまま、サキは言葉をつむぐ。
「人間たちのせいで、滅びると……」
愚かなとは言わなかった。
言えなかった。
愚かしくも、それが人間だとは思うから。
思ってしまうから。
ヒウリはため息をついて、肩をすくめた。
「そうじゃな。形あるものはいつかなくなる。それと同じ理屈じゃろうな」
「そんなのんきに言える事なのかよ!」
「仕方なかろう。言うても詮無きことじゃ」
「宝玉は柱と共に。そうも言っていた。どういう意味だろう?」
どこか不安定な眼差しで、サキが問いかける。
「それを破った故に、彼の国が滅びたというのかぇ? ……そんなことを言うたら、他の国も遠からず滅びるの」
その時レイラが良い香りのお茶を持って現われた。
少し前に姿が見えなくなっていたが、どうやらお茶を入れてきたらしい。
「お話はこちらの部屋でなさいませんか? そこは酷いので」
「サキ様!」
レイラがすばやく支える。
震える唇で、サキが問う。
「それは、どういう……」
「そのままじゃ。そうじゃの。さっきの地震……。崩れたのは、あれの所為じゃな」
「そんな……!」
「意外じゃったかの?」
見えぬ目を正確にサキに向け、ヒウリが言う。
「意外だろうよ。いきなりそんなこと言われちゃあな」
「ふむ。では何と言えばよかった?」
「だからもう少しソフトに……」
「それはどういうと、聞いておるのじゃ」
口ごもってしまったラクスにため息をつく。
その目が閉じられたままなのに、こちらを強く射抜く視線を感じる。
居心地の悪さを感じつつも、告げられたことのほうが衝撃が大きい。
「サキ。どう感じようと、これは事実じゃ。起こってしもうたことはどうしようもない」
「……ユゥアは……」
「アールドルたち民と共に落ちたようじゃな」
「そんな……ことが……」
信じられなかった。
ミカゲにも、言われたばかりだったけれど。
占者の予言。
赤い石が、割れると。
それが、こんな意味を持つなんて。
「信じようと信じまいと、すでにそれは起こっておる。しっかりせい」
『この世界は滅びる』
「この世界が、滅びるのか……?」
「何じゃと?」
ふと思い出した言葉を、口の端に乗せる。
「世界が、滅びると、言われたんだ」
少年の。
言葉が頭を回る。
「おんしは何のことを言うておるのじゃ?」
ヒウリが怪訝そうに眉をひそめる。
じっと彼女を見たまま、サキは言葉をつむぐ。
「人間たちのせいで、滅びると……」
愚かなとは言わなかった。
言えなかった。
愚かしくも、それが人間だとは思うから。
思ってしまうから。
ヒウリはため息をついて、肩をすくめた。
「そうじゃな。形あるものはいつかなくなる。それと同じ理屈じゃろうな」
「そんなのんきに言える事なのかよ!」
「仕方なかろう。言うても詮無きことじゃ」
「宝玉は柱と共に。そうも言っていた。どういう意味だろう?」
どこか不安定な眼差しで、サキが問いかける。
「それを破った故に、彼の国が滅びたというのかぇ? ……そんなことを言うたら、他の国も遠からず滅びるの」
その時レイラが良い香りのお茶を持って現われた。
少し前に姿が見えなくなっていたが、どうやらお茶を入れてきたらしい。
「お話はこちらの部屋でなさいませんか? そこは酷いので」
「次に崩れるとしたら、オリエーンスじゃろうな」
お茶を飲みながら、ヒウリが不意に呟く。
「何でわかるんだよ」
「占者の力、と言うておこうかの」
「はぐらかすか」
ラクスの言うことに笑って答え、サキに顔を向ける。
「それを、回避することは」
「無理じゃな」
きっぱりと。
反論を口にする余地もないほどに。
「あの国もそろそろ駄目じゃろう」
相次ぐ災難に、国の民は疲弊しきっていると。
それに耐えられるだけの。
力が、もう。
「何とか、ならないのか……!」
「まずおんしは自分の国のことをどうにかすることじゃな。今のところこの国が最も災厄からは遠い。じゃが、それに自惚れんことじゃ」
「どういう……」
ヒウリはふと息をついて、額に手を当てた。
「わからんか? この気候が。頬にあたる風が。……こんなにも澄んでおるのはもうここだけじゃろう」
「うちらの国でさえもう風が吹かないからな」
「風が、吹かないだって?」
驚いた声をあげるサキに、水の国のふたりが頷く。
「水さえもだんだん濁ってきやがった。……水の国とまで言われた国の水が……!!」
憎々しげに吐き捨てるラクスに顔を向け、ヒウリが口を開く。
「すでに世界を支えることができなくなっておるのじゃ。どの大地もそうじゃろう。ただ、中央はどうだかわからんがな」
神がいるという。
中央の。
言葉に含まれた感情に気づかず、サキが歯を食いしばる。
「どうにも、ならないのか!? もう手遅れだなんて……!」
「生き残る、術はあるのやも知れぬ。じゃが、それがわからん」
「せめて、街のみんなだけでも……」
「住む大地がなくてどうやって生き残るつもりじゃ」
ヒウリの言葉に息を飲む。
そのことも、考えないではなかった。
けれど、どうしたらいいのか。
サキにはまだわからない。
お茶を飲みながら、ヒウリが不意に呟く。
「何でわかるんだよ」
「占者の力、と言うておこうかの」
「はぐらかすか」
ラクスの言うことに笑って答え、サキに顔を向ける。
「それを、回避することは」
「無理じゃな」
きっぱりと。
反論を口にする余地もないほどに。
「あの国もそろそろ駄目じゃろう」
相次ぐ災難に、国の民は疲弊しきっていると。
それに耐えられるだけの。
力が、もう。
「何とか、ならないのか……!」
「まずおんしは自分の国のことをどうにかすることじゃな。今のところこの国が最も災厄からは遠い。じゃが、それに自惚れんことじゃ」
「どういう……」
ヒウリはふと息をついて、額に手を当てた。
「わからんか? この気候が。頬にあたる風が。……こんなにも澄んでおるのはもうここだけじゃろう」
「うちらの国でさえもう風が吹かないからな」
「風が、吹かないだって?」
驚いた声をあげるサキに、水の国のふたりが頷く。
「水さえもだんだん濁ってきやがった。……水の国とまで言われた国の水が……!!」
憎々しげに吐き捨てるラクスに顔を向け、ヒウリが口を開く。
「すでに世界を支えることができなくなっておるのじゃ。どの大地もそうじゃろう。ただ、中央はどうだかわからんがな」
神がいるという。
中央の。
言葉に含まれた感情に気づかず、サキが歯を食いしばる。
「どうにも、ならないのか!? もう手遅れだなんて……!」
「生き残る、術はあるのやも知れぬ。じゃが、それがわからん」
「せめて、街のみんなだけでも……」
「住む大地がなくてどうやって生き残るつもりじゃ」
ヒウリの言葉に息を飲む。
そのことも、考えないではなかった。
けれど、どうしたらいいのか。
サキにはまだわからない。
倉庫
管理者:西(逆凪)、または沖縞
文章の無断転載及び複製は禁止。
文章の無断転載及び複製は禁止。
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
- ご挨拶。(3)
- [長編] Reparationem damni(12)
- [長編] Nocte repono rubei(72)
- [長編] Sinister ocularis vulnus (30)
- [長編] Lux regnum(61)
- [長編] Pirata insula(47)
- [長編] Purpura discipulus(43)
- [長編] Quinque lapidem(29)
- [短編] Canticum Dei(3)
- [短編] Candidus Penna(9)
- [短編] Dignitate viveret,Mori dignitas (11)
- [短編] Praefiscine(3)