小説用倉庫。
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誰かに呼ばれた気がして振り返った。
突き刺すような痛み。
胸から短剣が生えていた。
呼んでいたのはそれだった。
鮮やかな、金の柄。
迸る血とともに、身体から力が抜けていく。
死にたくない
「死んでるのかな?」
「どうかな」
「動いてないよね」
「ないね」
子供の笑い声と、明るい光に目を開けると、間近に顔があった。
3人の子供。
ほとんど差異はないように見えるほどに似通っていた。
「あ」
「目を開けたよ」
「生きてたね」
口々に言い合う子供たちを順に見て、身体を起こす。
どうやら生きているようだ。
身体のあちこちを触ったり曲げてみたりして異常が無いか確認する。
刺された。
あれは
(夢)
傷はどこにも無い。
異常もなさそうだ。
「ねぇどこから来たの?」
「どうして倒れてたの?」
「海で何か、あったの?」
ほとんど同時に口を開いた子供たちに、とりあえず聞いてみる。
「えぇと、すいませんココはどこでしょう?」
「知らないの?」
「ここは北だよ」
「北の果てだ」
順々に言ってくれているのだが、少しわかりにくい。
ふと気になった言葉を聞き返す。
「北の果て?」
「そう」
「大陸の北」
「北の果て」
「……この、近くの町の名前は……」
「イーアリーサ」
3人が口をそろえて言う。
その町はヴァイサーシアー最北にあるという町の名前だった。
突き刺すような痛み。
胸から短剣が生えていた。
呼んでいたのはそれだった。
鮮やかな、金の柄。
迸る血とともに、身体から力が抜けていく。
死にたくない
「死んでるのかな?」
「どうかな」
「動いてないよね」
「ないね」
子供の笑い声と、明るい光に目を開けると、間近に顔があった。
3人の子供。
ほとんど差異はないように見えるほどに似通っていた。
「あ」
「目を開けたよ」
「生きてたね」
口々に言い合う子供たちを順に見て、身体を起こす。
どうやら生きているようだ。
身体のあちこちを触ったり曲げてみたりして異常が無いか確認する。
刺された。
あれは
(夢)
傷はどこにも無い。
異常もなさそうだ。
「ねぇどこから来たの?」
「どうして倒れてたの?」
「海で何か、あったの?」
ほとんど同時に口を開いた子供たちに、とりあえず聞いてみる。
「えぇと、すいませんココはどこでしょう?」
「知らないの?」
「ここは北だよ」
「北の果てだ」
順々に言ってくれているのだが、少しわかりにくい。
ふと気になった言葉を聞き返す。
「北の果て?」
「そう」
「大陸の北」
「北の果て」
「……この、近くの町の名前は……」
「イーアリーサ」
3人が口をそろえて言う。
その町はヴァイサーシアー最北にあるという町の名前だった。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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