小説用倉庫。
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並んで案内される道すがら名前を聞かれた。
「名前何ていうの?」
「どこから来たの?」
「酒星って言います。皆さんは?」
右端にいた子が先に答えた。
「ウェル」
深い青の目をしている。
「リィ」
真ん中の子はそれより少し薄い色。
「ラナ」
この子はリィよりも緑に近い色の目だ。
3人を区別するための見分け方を覚えておく。
ラナは女の子、他のふたりは男の子のようだ。
「おじいちゃんがつけてくれたんだ」
「いい名前ですね」
「ありがとう」
3人そろって同じ笑顔で笑う。
微笑ましく思ってそれを見ながら歩いていると、遠くに町が見えた。
「あれだ」
「イーアリーサ」
「僕たちの町だよ」
町に入ると、年配の女性が近づいてきた。
「こら、おまえたち、また海へ行っていたね?」
「ごめんなさい、お母さん」
どうやら母親らしい。
ウェルが目を輝かせながら彼女に言う。
「でも人を拾ったんだ」
「犬猫じゃぁないんだから、拾ってきたなんて言うもんじゃないよ」
「はぁい」
腰に手を当ててしかりつけるように言うと、3人の子供はおとなしく返事をした。
「それじゃ、長のところに行ってきな。さっきから呼んでるからね」
「はい」
「それじゃ、またね」
手を振って駆け去る子供たちに手を振り返す。
「名前何ていうの?」
「どこから来たの?」
「酒星って言います。皆さんは?」
右端にいた子が先に答えた。
「ウェル」
深い青の目をしている。
「リィ」
真ん中の子はそれより少し薄い色。
「ラナ」
この子はリィよりも緑に近い色の目だ。
3人を区別するための見分け方を覚えておく。
ラナは女の子、他のふたりは男の子のようだ。
「おじいちゃんがつけてくれたんだ」
「いい名前ですね」
「ありがとう」
3人そろって同じ笑顔で笑う。
微笑ましく思ってそれを見ながら歩いていると、遠くに町が見えた。
「あれだ」
「イーアリーサ」
「僕たちの町だよ」
町に入ると、年配の女性が近づいてきた。
「こら、おまえたち、また海へ行っていたね?」
「ごめんなさい、お母さん」
どうやら母親らしい。
ウェルが目を輝かせながら彼女に言う。
「でも人を拾ったんだ」
「犬猫じゃぁないんだから、拾ってきたなんて言うもんじゃないよ」
「はぁい」
腰に手を当ててしかりつけるように言うと、3人の子供はおとなしく返事をした。
「それじゃ、長のところに行ってきな。さっきから呼んでるからね」
「はい」
「それじゃ、またね」
手を振って駆け去る子供たちに手を振り返す。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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