小説用倉庫。
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ヴィオルウスは身を翻して闇の奥に消えた。
それを追って走る。
長い、長い時間走っているような気がしていた。
時間の感覚さえ狂うほどの深い闇の中。
けれど誰かがいる感覚はあった。
「ヴィオルウス……」
(起こさないで)
かすかに聞こえた声に顔を上げる。
(もう見たくない)
声は反響いているかのようにいろいろなところから聞こえてくる。
(見ていたくない)
場所が特定できない。
(だからどうか)
「ヴィオルウス! どこだ!」
(起こさないで)
一瞬見えた幻影。
赤い、赤黒い、モノの上に立つ銀青色の髪の人影。
あれは。
にやりと。
笑ったのが、見えた気がした。
「今のは……おまえの過去か」
なんとなく、そうだと心が答えた。
はじめて見た。
あんなにも残酷な光景は。
けれど。
それを追って走る。
長い、長い時間走っているような気がしていた。
時間の感覚さえ狂うほどの深い闇の中。
けれど誰かがいる感覚はあった。
「ヴィオルウス……」
(起こさないで)
かすかに聞こえた声に顔を上げる。
(もう見たくない)
声は反響いているかのようにいろいろなところから聞こえてくる。
(見ていたくない)
場所が特定できない。
(だからどうか)
「ヴィオルウス! どこだ!」
(起こさないで)
一瞬見えた幻影。
赤い、赤黒い、モノの上に立つ銀青色の髪の人影。
あれは。
にやりと。
笑ったのが、見えた気がした。
「今のは……おまえの過去か」
なんとなく、そうだと心が答えた。
はじめて見た。
あんなにも残酷な光景は。
けれど。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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