小説用倉庫。
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馬が嘶く。
フォリィアは舌打ちをして剣を抜く。
こんな幼い少年が剣を使うのかということにエディウスは僅かに目を見開く。
その剣は飾りではなく、実用的なものだった。
思考を遮るように木々の暗がりからゆっくりと出てきたのは、少年よりはるかに大きなものだった。
「……魔獣か」
黒々とした毛並みと大きな体躯は熊を思わせたが、背中から突き出たモノや尻尾などのおかげでまったく違うものだと認識させられる。
「……キメラ……? こんなところに……」
驚いたようにエディウスが呟く。
「……少年。……それは、剣じゃ……」
言い終える前に、フォリィアは斬りかかっていた。
しかし、魔獣の身体は剣を通さなかった。
毛並みに剣を弾かれ、たたらを踏む。
「……剣じゃ倒せないから……」
フォリィアはエディウスをちらりと見て、剣を収める。
そして、右手を前に突き出した。
風が集まっていく。
それは風の、魔法。
フォリィアは舌打ちをして剣を抜く。
こんな幼い少年が剣を使うのかということにエディウスは僅かに目を見開く。
その剣は飾りではなく、実用的なものだった。
思考を遮るように木々の暗がりからゆっくりと出てきたのは、少年よりはるかに大きなものだった。
「……魔獣か」
黒々とした毛並みと大きな体躯は熊を思わせたが、背中から突き出たモノや尻尾などのおかげでまったく違うものだと認識させられる。
「……キメラ……? こんなところに……」
驚いたようにエディウスが呟く。
「……少年。……それは、剣じゃ……」
言い終える前に、フォリィアは斬りかかっていた。
しかし、魔獣の身体は剣を通さなかった。
毛並みに剣を弾かれ、たたらを踏む。
「……剣じゃ倒せないから……」
フォリィアはエディウスをちらりと見て、剣を収める。
そして、右手を前に突き出した。
風が集まっていく。
それは風の、魔法。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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