小説用倉庫。
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荷物を置いて下に下りると、玄関先に誰か来ていた。
逆光でよく見えない。
黒い服。
冷たい気配。
覚えのあるようなそれ。
見るからに男の体格を持つその人物は微動だにせず、ただ背後から吹く風に髪が揺れている。
背中の中ほどまでの、さらりとした細い髪。
眼が合った気がして、そのまま動けなくなる。
長い時間のような。
けれど唯一瞬の。
ふとその人物が
(振り下ろされるのは)
一歩踏み出した。
(死)
とたん弾かれたようにヴィオルウスは半歩下がり、神経を集中させる。
視線は固定したまま。
魔法を使うために。
風が集まる。
純粋な。
魔法の力で。
「あれ? 何やってるんだ?」
集中は横から出てきたアィルによって破られた。
きょとんとヴィオルウスを見て、扉に視線をやる。
「ア……!」
とっさに
(その男は)
止めようと。
した。
逆光でよく見えない。
黒い服。
冷たい気配。
覚えのあるようなそれ。
見るからに男の体格を持つその人物は微動だにせず、ただ背後から吹く風に髪が揺れている。
背中の中ほどまでの、さらりとした細い髪。
眼が合った気がして、そのまま動けなくなる。
長い時間のような。
けれど唯一瞬の。
ふとその人物が
(振り下ろされるのは)
一歩踏み出した。
(死)
とたん弾かれたようにヴィオルウスは半歩下がり、神経を集中させる。
視線は固定したまま。
魔法を使うために。
風が集まる。
純粋な。
魔法の力で。
「あれ? 何やってるんだ?」
集中は横から出てきたアィルによって破られた。
きょとんとヴィオルウスを見て、扉に視線をやる。
「ア……!」
とっさに
(その男は)
止めようと。
した。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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