小説用倉庫。
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「最初、どうしようかと思ったんだ」
声が聞こえる。
静かな声。
聞き覚えのある。
「ねぇ、本当に、僕は君を――」
「……高西風……?」
息を切らしながら呟いた声に、頂上で対峙しているふたりはこちらを振り向いた。
突きつけられた刃。
一瞬、自分の目が信じられなかった。
刃を突きつけていたのは、高西風だった。
薄氷に、向けて。
「何……やってんだよ……お前ら……」
ふたりは顔を見合わせると、首を傾げた。
「何って……見てわからないか?」
「仕事だよ」
ふたりが当然とばかりに言ってくる。
「だ、だからって何で薄氷に……!」
「うん。それで困ってるんだよね」
それでも刃を収めようとせず、高西風がぼやく。
「……お前には関係ないだろ。さっさと家に帰れよ」
薄氷が嫌そうに言う。
「いいじゃん。ねぇ踏青、君は知らないかな。薄氷って何したの?」
「何って……」
困惑して聞き返す。
高西風は薄氷の方に意識を集中しながら、こちらを見てくる。
「殺しを依頼されるようなこと」
声が聞こえる。
静かな声。
聞き覚えのある。
「ねぇ、本当に、僕は君を――」
「……高西風……?」
息を切らしながら呟いた声に、頂上で対峙しているふたりはこちらを振り向いた。
突きつけられた刃。
一瞬、自分の目が信じられなかった。
刃を突きつけていたのは、高西風だった。
薄氷に、向けて。
「何……やってんだよ……お前ら……」
ふたりは顔を見合わせると、首を傾げた。
「何って……見てわからないか?」
「仕事だよ」
ふたりが当然とばかりに言ってくる。
「だ、だからって何で薄氷に……!」
「うん。それで困ってるんだよね」
それでも刃を収めようとせず、高西風がぼやく。
「……お前には関係ないだろ。さっさと家に帰れよ」
薄氷が嫌そうに言う。
「いいじゃん。ねぇ踏青、君は知らないかな。薄氷って何したの?」
「何って……」
困惑して聞き返す。
高西風は薄氷の方に意識を集中しながら、こちらを見てくる。
「殺しを依頼されるようなこと」
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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