小説用倉庫。
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「ああ、これは駄目だね。残念だけど……」
冬杣はそう言って手にもっていた包帯をくるくるとしまう。
彼女は医者としての資格も有するので、大抵のけが人などは彼女に任せられる。
運ばれてきたのは、薄氷たちとそう年のかわらなそうな青年だ。
彼は頭部が血まみれの状態で発見された。
「そうなの?」
心配そうに東旭が聞く。
「まだ目が覚めてみないと断定はできないけど」
傷があったのは左眼より少し上の位置。
けれど傷は大きくて、失明している可能性が高いと冬杣が告げたのだ。
「大変ですねェ。どこから来たんでしょう」
酒星が腕を組んで首をひねる。
聞き取れないほどかすかな呼吸を続ける青年は、どの大陸にも見られない装飾をつけている。
白く長い上着の裾などに細かな金の刺繍が施してある。
布も上等のものだ。
「まぁ今日は様子を見よう」
そういう冬杣の言に従って、各々はその場から散っていった。
冬杣はそう言って手にもっていた包帯をくるくるとしまう。
彼女は医者としての資格も有するので、大抵のけが人などは彼女に任せられる。
運ばれてきたのは、薄氷たちとそう年のかわらなそうな青年だ。
彼は頭部が血まみれの状態で発見された。
「そうなの?」
心配そうに東旭が聞く。
「まだ目が覚めてみないと断定はできないけど」
傷があったのは左眼より少し上の位置。
けれど傷は大きくて、失明している可能性が高いと冬杣が告げたのだ。
「大変ですねェ。どこから来たんでしょう」
酒星が腕を組んで首をひねる。
聞き取れないほどかすかな呼吸を続ける青年は、どの大陸にも見られない装飾をつけている。
白く長い上着の裾などに細かな金の刺繍が施してある。
布も上等のものだ。
「まぁ今日は様子を見よう」
そういう冬杣の言に従って、各々はその場から散っていった。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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