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予想していたことは何も起こらなかった。
何が、と思って顔を上げると、そこには見慣れた顔があった。
その向こうにも見たことのある青年がいる。
どうやら結界を張ってくれているらしい。
「……ルシェイド……?」
彼は半分泣きそうな顔でこちらを睨みつけると、その場に膝をついた。
「この、馬鹿! おまえは、子供に親を殺させる気なのか!?」
「いや、そんなつもりはなかったけど……でも、こっちが攻撃するわけにはいかないし……」
安堵と怒りの混ざったルシェイドの顔を見て、あぁなんだか嬉しいなと、こんなときなのに笑ってしまう。
「だから、君は馬鹿だっていうんだよ! グラディウス……!」
「……悪かった」
「……あんた、ヴィオルウスの親なのか?」
第三者の声が聞こえて、初めてグラディウスはまわりに視線を送った。
「きみ、誰?」
「俺はアィル」
「……ヴィオルウスが選んだ子だよ」
ルシェイドが静かに口を挟む。
その言葉に、グラディウスが驚いたようにアィルを見た。
けれどそれも一瞬で、すぐに納得したように視線を落した。
「……そう、そうか……」
何が、と思って顔を上げると、そこには見慣れた顔があった。
その向こうにも見たことのある青年がいる。
どうやら結界を張ってくれているらしい。
「……ルシェイド……?」
彼は半分泣きそうな顔でこちらを睨みつけると、その場に膝をついた。
「この、馬鹿! おまえは、子供に親を殺させる気なのか!?」
「いや、そんなつもりはなかったけど……でも、こっちが攻撃するわけにはいかないし……」
安堵と怒りの混ざったルシェイドの顔を見て、あぁなんだか嬉しいなと、こんなときなのに笑ってしまう。
「だから、君は馬鹿だっていうんだよ! グラディウス……!」
「……悪かった」
「……あんた、ヴィオルウスの親なのか?」
第三者の声が聞こえて、初めてグラディウスはまわりに視線を送った。
「きみ、誰?」
「俺はアィル」
「……ヴィオルウスが選んだ子だよ」
ルシェイドが静かに口を挟む。
その言葉に、グラディウスが驚いたようにアィルを見た。
けれどそれも一瞬で、すぐに納得したように視線を落した。
「……そう、そうか……」
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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