小説用倉庫。
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「……エディウス?」
「……ッ……!」
痛みに胸のあたりを手で抑え、顔をしかめる。
額には脂汗が浮かんでいた。
顔色はさらに白くなっている。
半身を起こしている事に耐えられないのか、彼はそのまま横に倒れた。
「エディウスッ!」
叫びに気づいたのか、ルシェイドがその時宙に現れた。
「何をした?」
「わからない。話をしていただけだ」
問われて、答える。
半ば混乱していた。
話をしているだけではわからなかった。
こんなに、悪かったのか。
ルシェイドは無言でエディウスに近づくと、額と胸のあたりに手をかざして目を閉じた。
淡い光がエディウスを包み込む。
彼の呼吸が次第に収まっていく。
表情も緩んできた。
意識は、ないようだった。
「こんな感じかな」
そう言うとルシェイドは手を離す。
ふと、フォリィアのほうを見て苦笑する。
「大丈夫だよ。ただの発作さ。……まだ、完全には治っていないんだからね」
「そうか……」
穏やかな顔をして目を瞑っているエディウスを見て、呟く。
「今は寝かせてあるから……もう戻る?」
「あぁ」
頷くと、ルシェイドはフォリィアの手を取った。
「行くよ」
視界が反転するような感覚。
「……ッ……!」
痛みに胸のあたりを手で抑え、顔をしかめる。
額には脂汗が浮かんでいた。
顔色はさらに白くなっている。
半身を起こしている事に耐えられないのか、彼はそのまま横に倒れた。
「エディウスッ!」
叫びに気づいたのか、ルシェイドがその時宙に現れた。
「何をした?」
「わからない。話をしていただけだ」
問われて、答える。
半ば混乱していた。
話をしているだけではわからなかった。
こんなに、悪かったのか。
ルシェイドは無言でエディウスに近づくと、額と胸のあたりに手をかざして目を閉じた。
淡い光がエディウスを包み込む。
彼の呼吸が次第に収まっていく。
表情も緩んできた。
意識は、ないようだった。
「こんな感じかな」
そう言うとルシェイドは手を離す。
ふと、フォリィアのほうを見て苦笑する。
「大丈夫だよ。ただの発作さ。……まだ、完全には治っていないんだからね」
「そうか……」
穏やかな顔をして目を瞑っているエディウスを見て、呟く。
「今は寝かせてあるから……もう戻る?」
「あぁ」
頷くと、ルシェイドはフォリィアの手を取った。
「行くよ」
視界が反転するような感覚。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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