小説用倉庫。
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目を開くと、そこは見慣れた自室だった。
物音に気づいたのか、ソファで眠っていたディリクが薄く目を開ける。
それに気づいたルシェイドが傍まで寄っていく。
「あ、起きた?」
「……ルシェイド? ……ここは……」
半身を起こし、片手で目を覆う。
「大丈夫か?」
フォリィアが声をかけると、怪訝そうに見上げてきた。
「寝ぼけているんだろうが……ここは私の部屋だからな」
「……そうか」
額にかかった前髪をかきあげて、小さく舌打ちする。
「よく寝ぼけてるってわかったね」
感心したように言うルシェイドに、フォリィアは軽く肩をすくめる。
「お前と反応がほとんど同じだったからな」
「ははは。まぁ、それよりディリク大丈夫?」
「あぁ。何とかな」
言って立ち上がる。
少しふらついているようだが、頭ははっきりしているようだ。
「それじゃ、行こうか」
「? 行くってどこに行くんだ?」
きょとんと問い返すと、ルシェイドが呆れたように見返してきた。
「……フォリィア、忘れたの? 君の弟のところだよ」
「あ……そうか……」
ほとんど忘れていた。
目の前で苦しむエディウスを見ていたというのもある。
弟は、拘束の手間を考えて、牢に残したままだった。
施した魔法を確認するために、3人はまた地下牢まで降りていった。
時刻はすでに深夜になっている。
そのためここに来るまで誰にも会わなかった。
物音に気づいたのか、ソファで眠っていたディリクが薄く目を開ける。
それに気づいたルシェイドが傍まで寄っていく。
「あ、起きた?」
「……ルシェイド? ……ここは……」
半身を起こし、片手で目を覆う。
「大丈夫か?」
フォリィアが声をかけると、怪訝そうに見上げてきた。
「寝ぼけているんだろうが……ここは私の部屋だからな」
「……そうか」
額にかかった前髪をかきあげて、小さく舌打ちする。
「よく寝ぼけてるってわかったね」
感心したように言うルシェイドに、フォリィアは軽く肩をすくめる。
「お前と反応がほとんど同じだったからな」
「ははは。まぁ、それよりディリク大丈夫?」
「あぁ。何とかな」
言って立ち上がる。
少しふらついているようだが、頭ははっきりしているようだ。
「それじゃ、行こうか」
「? 行くってどこに行くんだ?」
きょとんと問い返すと、ルシェイドが呆れたように見返してきた。
「……フォリィア、忘れたの? 君の弟のところだよ」
「あ……そうか……」
ほとんど忘れていた。
目の前で苦しむエディウスを見ていたというのもある。
弟は、拘束の手間を考えて、牢に残したままだった。
施した魔法を確認するために、3人はまた地下牢まで降りていった。
時刻はすでに深夜になっている。
そのためここに来るまで誰にも会わなかった。
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管理者:西(逆凪)、または沖縞
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