小説用倉庫。
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どこに行けばあの二人が見つかるかわからなかったので、ひとまず自室に戻ることにした。
誰かいるかと思われたそこは、しんと静まり返っていた。
いつのまにか誰かがいることが日常となっていたらしい。
そう思って苦笑する。
昔はいつもこんなだったのに。
机の上にまた新しい書類が増えていることに気づき、ため息をつきながらそれを片付けるために机に向かった。
どうやら、寝られそうもない。
机の上の書類が半分ほど終わったとき、誰かが扉をノックした。
「入れ」
短く言うと、扉が開かれる。
目を上げずにいると、侵入者は扉のところに立ち止まっているらしい。
怪訝に思って視線を上げると、そこにいたのはディリクだった。
「どうしたんだ?」
「……いや。ルシェイドは?」
ゆっくりと近寄ってくるが、ためらうように立ちすくんだままだ。
「少なくとも私がいる間はまだ戻っていない。座ったらどうだ」
「あぁ……」
どこかぼんやりしている。
「疲れているならそこで横になればいい。邪魔はしない」
「すまん」
ディリクはソファに座ると、目を閉じた。
それからしばらく。
かたりと唐突に扉が開かれた。
「あ~疲れた」
「ルシェイド」
伸びをしながら入ってきたルシェイドに静かに声をかけると、きょとんとしてフォリィアの方を見た。
手に持っていたペンでソファを示す。
きょとんとした顔のままソファの前に回りこみ、ディリクが横になっているのを確認する。
「ありゃ……寝てるのか……」
小声でつぶやくと、向かいのソファに腰をおろす。
フォリィアはおもむろに立ち上がると、隣の寝室から毛布を持ってきた。
1枚をルシェイドに放ると、もう1枚をディリクにかける。
「あ、ありがとー」
毛布を広げながら、礼を言う。
ディリクのほうは起きなかった。
「ディリク一回寝ちゃうと起きないんだよね……」
苦笑してルシェイドが囁く。
「そうなのか。長い付き合いみたいだな」
「うん……まぁね」
少し沈んだ表情になってしまったので、禁句だったかと思う。
乱暴にルシェイドの頭をくしゃくしゃと撫で、おまけで軽く叩く。
「寝ろ。疲れているんだろう?」
くしゃくしゃになった頭を片手で抑えながら、フォリィアを見上げて微笑む。
「ありがとう。フォリィア」
言うが早いかぱたりと倒れ、寝入ってしまう。
笑顔だけなら見かけどおりなんだが、と苦笑しつつ、残り少なくなった書類を片付けに作業に戻った。
誰かいるかと思われたそこは、しんと静まり返っていた。
いつのまにか誰かがいることが日常となっていたらしい。
そう思って苦笑する。
昔はいつもこんなだったのに。
机の上にまた新しい書類が増えていることに気づき、ため息をつきながらそれを片付けるために机に向かった。
どうやら、寝られそうもない。
机の上の書類が半分ほど終わったとき、誰かが扉をノックした。
「入れ」
短く言うと、扉が開かれる。
目を上げずにいると、侵入者は扉のところに立ち止まっているらしい。
怪訝に思って視線を上げると、そこにいたのはディリクだった。
「どうしたんだ?」
「……いや。ルシェイドは?」
ゆっくりと近寄ってくるが、ためらうように立ちすくんだままだ。
「少なくとも私がいる間はまだ戻っていない。座ったらどうだ」
「あぁ……」
どこかぼんやりしている。
「疲れているならそこで横になればいい。邪魔はしない」
「すまん」
ディリクはソファに座ると、目を閉じた。
それからしばらく。
かたりと唐突に扉が開かれた。
「あ~疲れた」
「ルシェイド」
伸びをしながら入ってきたルシェイドに静かに声をかけると、きょとんとしてフォリィアの方を見た。
手に持っていたペンでソファを示す。
きょとんとした顔のままソファの前に回りこみ、ディリクが横になっているのを確認する。
「ありゃ……寝てるのか……」
小声でつぶやくと、向かいのソファに腰をおろす。
フォリィアはおもむろに立ち上がると、隣の寝室から毛布を持ってきた。
1枚をルシェイドに放ると、もう1枚をディリクにかける。
「あ、ありがとー」
毛布を広げながら、礼を言う。
ディリクのほうは起きなかった。
「ディリク一回寝ちゃうと起きないんだよね……」
苦笑してルシェイドが囁く。
「そうなのか。長い付き合いみたいだな」
「うん……まぁね」
少し沈んだ表情になってしまったので、禁句だったかと思う。
乱暴にルシェイドの頭をくしゃくしゃと撫で、おまけで軽く叩く。
「寝ろ。疲れているんだろう?」
くしゃくしゃになった頭を片手で抑えながら、フォリィアを見上げて微笑む。
「ありがとう。フォリィア」
言うが早いかぱたりと倒れ、寝入ってしまう。
笑顔だけなら見かけどおりなんだが、と苦笑しつつ、残り少なくなった書類を片付けに作業に戻った。
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